No.136「【SWOT分析】どんな企業にも【強み】が出る理由」
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〜とよひらの社労士通信No.136〜【SWOT分析】どんな企業にも【強み】が出る理由
※ このブログ記事は、メルマガで配信したものを一部変更し、掲載しています。
一昨日、姉と20年振りに2人で食事をしました。
社会保険労務士法人とよひら 鎌田です。
今回は、
「【SWOT分析】どんな企業にも【強み】が出る理由」
のお話です。
【SWOT分析での「強み」】
「SWOT分析」は、企業の「強み」「弱み」「機会」「脅威」を用いて分析する手法ですが、
「強み」を考える際に、
「うちには特別な強みはないですよ」
「そんな差別化ができないから、苦労しているんです」
多くの企業でこんな回答が出ます。
そして、「良い点」=「強み」と考えた場合、
「うちは、社員が明るいです」
「うちは事務所の4S(整理整頓清潔清掃)が結構良いレベルです」
「うちは、変な社員がいないからアットホームです」
等と、「顧客にとってもメリット・買う理由にならない」点が挙がり始めます。
挨拶や明るさ、4Sはその企業の「良い点」である事は間違いありません。
しかし、それが「顧客の買う理由」になるかと言うと、直結しにくいです。
「強み」とは、今後のマーケットの変化や、あるニッチ分野、特定の顧客層が喜ぶものでなければ、「強み」とは言えません。
ですが、多くの企業では、この「強み」を広く捉えすぎているように思います。
つまり、誰からも評価されるようなことを「強み」と思い込んでおり、
「すべての人から好かれたい!」といった感じです。
【ターゲットを絞った「強み」分析】
そんな誰からも評価される「強み」を持っている中小企業は、かなり少数派だと思います。
SWOT分析で重要な「強み分析」は、
その企業が持っている資産、ノウハウ、ソフト、スキル、技術が、特定の顧客層、特定のゾーンの市場から、買う理由になる事であれば、すべて「強み」と考えます。
SWOT分析で、次のような質問をすると、「強み」の出方が大きく変化します。
「このニーズの顧客だけが喜ぶ、御社の資源(資産、ノウハウ、ソフト、スキル、技術)は何ですか」
「機会分析」で、ニッチ(非常に限定されたニーズ)の市場や客層だけが、喜んで買う理由に繋がる資源なら、明らかに「強み」と言えます。
例えば、多くの顧客は「価格重視、品質重視、納期重視」と言う矛盾する要求を出します。
これに、すべて答えられるのは一部の大手だけかもしれません。
しかし、「納期重視」で、若干他社よりも高いけど、全国への即納体制を全面に出せば、それを求めているユーザーにはニーズがあります。
では、そういうユーザーはどこにいるのか?どんな状況ならそんな即納を要求するのか、
これは、「機会分析」で具体的に出していく必要があります。
【ランチェスター戦略】
「強み分析」をする際に、「ランチェスター戦略」の弱者の戦略を考えると議論がしやすくなります。
- 一点集中
- 局地戦で戦い
- 一騎打ち戦
- 接近戦
- 陽動作戦
等です。
これを、ある特定のユーザーや顧客に絞り込んで、その顧客が買う理由になる事が、その企業の「強み」です。
そうすれば、どんな企業も何らかの「強み」が出ます。
そうすると、
次に「そんな小さな市場では、業績に貢献しない」と市場規模が問題になります。
しかし、その市場規模についても、これまでの常識だけではなく、日本全体で考えると可能性が広がります。
WebやSNSの活用など、「地方の中小零細企業だから」と決めつけずに、「強み」を検討していくのが、新たな発想に繋がっていきます。
まとめ No.136〜【SWOT分析】どんな企業にも【強み】が出る理由
ということで・・・
今回は、「【SWOT分析】どんな企業にも【強み】が出る理由」について、お話しました。
現在、中小企業診断士の活動として、
SWOT分析などのグループ勉強会を定期的に開催し、事例を持ちあって検討しています。
面白そうな研修ツールなどもありますので、いずれ紹介できればと考えております。
不明点がございましたら、ご連絡ください。
引き続き、よろしくお願い致します。
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発行責任者:社会保険労務士法人とよひら
担当:特定社労士・中小企業診断士 鎌田 真行
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