No.142「【忘れた頃に実地調査!】助成金や補助金への心構え」
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〜とよひらの社労士通信No.142〜【忘れた頃に実地調査!】助成金や補助金への心構え
※ このブログ記事は、メルマガで配信したものを一部変更し、掲載しています。
寒くなって夜のプール通いをさぼりがちです。
社会保険労務士法人とよひら 鎌田です。
コロナ禍の雇調金で不正発覚のニュースをよく見かけますが、
今回は、
「【忘れた頃に実地調査!】助成金や補助金への心構え」
のお話しです。
【助成金・補助金とは何か?】
・補助金、助成金ともに、国、地方公共団体などから支給されるものです。
・助成金は、一般的には要件を満たせば交付決定され、厚労省管轄が多いです。
・補助金は、審査を受けた上で採択され、経産省管轄が多いです。
申請要件を満たしていても、審査で落ちることがあります。
・明確な定義は難しいのですが、いずれも国などから事業への支援として支給されます。
【行政・企業、双方の意向が一致しているか?】
・なぜ、国などが補助金、助成金を支給するのでしょうか。
それは、国などが目指す政策や方向性と一致する行動を促すためです。
・例えば、コロナ禍での「雇用調整助成金」は、限りなく手厚いものでしたが、
これには国からの「解雇せずに雇用を維持して欲しい」という意図が込められています。
・雇調金の場合では、助成金を多くもらうために、
「給料を上げてから休業させれば、全額が助成金対象ですか?」
「採用して、すぐに休業させても助成金対象ですか?」
などの疑問を持つ前に、解雇を避ける自助努力をしたうえで、助成金の目的を踏まえ、活用を検討すべきと考えます。
【なぜ不正受給が発生してしまうのか?】
・補助金、助成金の不正受給が発生するのは、その制度の目的を考えずに、受給額のみに注目した結果と思います。
・助成金の「支給要領」やQAなどは、複雑なものもあり、読み込むのは大変ですが、制度の目的を理解して、社会通念上、問題ない対応を行えば、通常「不正受給」とはなりません。
・コロナ禍で、一気に助成金、補助金の知名度が上がった気がします。
あまり相場観のない方が「これくらい良いか・・・」と考えて対応すると、おそろしい結果が待っている可能性があります。
もし、ご自身で助成金等を対応する際は、悩むことがあれば、制度の目的に一度立ち返って、検討いただければ幸いです。
(参考)J-NET21補助金・助成金の違いや補助金活用における注意点について教えてください。
まとめ No.142〜【忘れた頃に実地調査!】助成金や補助金への心構え
ということで・・・
今回は、「【忘れた頃に実地調査!】助成金や補助金への心構え」について、お話しました。
社労士の不正関与などのニュースを見ると、いろいろ考えさせられることがあります。
当事務所の目的を考えたときに、
・「当方(=従業員)」
・「顧客」
・「世間(=官公庁・行政)」
の3つが、すべて円滑に回る というのが大事、と感じています。
売上を考えると「顧客」に目がいきますが、「世間(=官公庁・行政)」に甘えすぎたり、疎かにしたりしないように、
助成金の不正受給は言語道断ですが、手続きのミスや不備なども含め、改善をしていきたいと考えております。
不明点がございましたら、ご連絡ください。
引き続き、よろしくお願い致します。
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発行責任者:社会保険労務士法人とよひら
担当:特定社労士・中小企業診断士 鎌田 真行
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